QUALITY

仕様と性能

宮原工ム店ではその住宅が建つ敷地、周辺環境、ご予算、

そこに住むお客様ご家族の暮らし方に合わせた住まいの提案をしています。

間取りや形だけではなく、工法や仕上といった仕様についても、お客様のご希望によって、

住まいごとにそれぞれ異なるものを採用しています。

とは言え、最低限必要だと考えられる仕様(性能)はあります。

 

2020年には省エネ基準が全ての新築住宅に対し義務化となりますし、

建物として地震に対する対策が入念であることは当然です。

材料や工法によってイニシャルコスト(新築時の工事費)が高いとしても、

光熱費や修繕、改修工事費等のランニングコストも含めたライフサイクルコストでは

安くなることもよくあることです。

 

ここでは住まいの性能について、わたしたちが「これだけは採用しませんか」と

お客様に提案することがよくある仕様について紹介します。

項目ごとにお客様の希望で提案よりもグレードが高くなったり低くなったりしますが、

大切なのはお客様に、数ある仕様を理解した上で

選択していただけるよう努めることだと考えています。


地盤


工事に入る前にスウェーデン式サウンディング試験による地盤調査を行います。その結果を元に地盤改良等の補強工事の必要の有無、基礎構造の検討を行います。

また、地盤改良等を行う場合にはその地盤は10年間保証され、不同沈下などによる支障が発生した場合でも、修復にかかる費用は保険金として支払われます。

 


基礎


基礎は鉄筋コンクリートによるベタ基礎としています。地盤に対し一様にコンクリートで覆うことで、大きな設置面を確保し、建物全体の荷重、荷重の偏りの分散、地面から生じる建物荷重と同じ圧力を受け止めるなど、安定した構造となります。

また、基礎下の防湿シートと合わせて、地中からの湿気を防ぐ効果もあり、耐震性だけでなく耐久性についても優れた工法です。

 


床下換気


基礎の立上りと木材の土台の間に床下の換気スリットとなるパッキンを設置します※1。

基礎が持つ湿気を土台に伝えないことや、住まい全周に設置することで床下空間を隈なく換気でき※2、全体に空気の流れが生まれることで、気流を嫌うシロアリを寄せつけにくい環境となります※3。

また基礎に換気口として開口を設ける必要がなくなり、基礎の欠損を防げます。


構造


木造在来工法とし、無垢材と集成材を混合させて、コストと強度を両立させます。 柱や梁の接合部は断面欠損の少ないシステム金物を採用して強靭な駆体を組上げ、水平剛性を高めるため、床に構造用合板を敷き詰めて、土台や大引と一体化させた水平構面とします。

鉛直荷重や地震荷重、風荷重を想定した応力に対し、部材が耐えられるかを構造計算によって検討します。


防腐・防蟻処理


基礎、土台、地面から1mの高さまでの柱等木部について必要となる防腐・防蟻措置は、日本しろあり対策協会と日本木材保存協会から認定を受けた、低臭、低刺激、無色の、人体への安全性、自然環境への配慮がされた薬剤を使って処理します。シロアリの被害に対し5年間無料保証されます。


壁体内通気


外壁の仕上材と断熱材の間に通気層を確保し、壁体内に溜まる湿気や熱を排出する工法です。同時に屋根の頂部などから小屋裏内に溜まった熱気を排出する小屋裏換気と合わせて、空気の流れを作り出し、内部結露や熱気による木材の劣化を防ぎ、耐久性や室内環境の快適性を向上します。



断熱


断熱によって得られる効果は省エネによる経済性や健康への影響、空間そのものの快適性などで、性能が高ければ高いほど好ましい一方で、コストとのバランスや、判断基準が住まい手によって違うという難しい一面があります。そこで最低限確保する断熱性能として「長期優良住宅」の認定条件である断熱等性能等級4以上としています。

その条件の中で最もコストメリットがある断熱材として、壁·天井を高性能グラスウールか、壁·屋根を現場発泡硬質ウレタンフォーム、床をポリスチレンフォーム3種bによる断熱を主に提案しています。

【断熱等性能等級】

地域区分で定められた各等級基準値に対して上回る性能とすること

屋根外壁等からの熱損失量/その面積=UA値≦基準値

冷房期屋根外壁等からの日射熱取得量/その面積=nAC値≦基準値


窓・ガラス


断熱材と合わせて断熱等性能等級4以上を確保することとしています。サッシは樹脂サッシかアルミと樹脂のハイブリッドサッシで、フレームを小さくし、断熱性と意匠性を両立したものを提案することが多く、

ガラスは断熱性、遮音性を考慮してLow-E複層ガラスを基本としています。

 


24時間換気システム・シックハウス対策


内装の仕上材、下地材など全てに、ホルムアルデヒドの放散量が最も少なく、JIS、JASの基準で最上位規格として認定を受けたF☆☆☆☆水準の材料を使用します。 

計画換気は第3種換気システムとしています。居室に設置したフィルター付給気口から新鮮な外気を取り入れ、非居室に設置したファンを通して室内の空気を排出するシステムです。

 


メンテナンス


お引渡し後、住まい始めてからのメンテナンスのために、できるだけ目立たない場所に床下点検口や、天井点検口を設置します。

配管についても基礎コンクリートに配管を直接埋め込まない「さや管工法」 や、給水給湯については「さや管ヘッダー方式」として、メンテナンスや取替えを考慮した工法としています。

 


瑕疵保険


「住宅の品質確保の促進等に関する法律」では、 請負業者に対して住宅の基本部分について10年間の瑕疵担保責任を義務付けています。

また、請負業者は瑕疵責任を履復行するため、暇症担保保険等に加入することが義務付けられています。宮原エム店は住宅瑕疵担保責任保険法人株式会社あんしん保証の登録事業所となっています。